トップメッセージ

「アーク」は旧約聖書の出エジプト記に出てきますが、神がモーセに指示して民に作らせたアカシアの木でできている「契約の箱」と言われているものです。当社はこれを社名として用いています。
アークの中には、モーセが神から授かった十戒が記載された石板や律法が記載された書面が入っていると言われており、神との「契約の箱」と言われているものです。また、アークには知識の天使ケルビムの装飾があると記されています。

当社は、監査法人として社会に対しての義務を果たす必要があり、また、クライアントに対しても恥ずかしくないような会計監査業務を提供することを目的とした会社であります。このため、アーク(契約の箱)には会計監査を通じた適切な投資判断となる会計情報及び非財務情報の信頼性の提供という社会及びクライアントとの契約を、それぞれ守る組織でなければならないという信念が社名の由来であります。
ステークホルダーとの適切な会計情報を担保する契約(当社と複数の投資家との契約)とクライアントには適切な会計監査を提供する契約(当社とクライアントとの個別の契約)の履行を確実なものといたします。また、ステークホルダーに対しても、クライアントに対しても、厳しさの中にもソフトな一面を持ってベストのサービスを提供し、ともに成長して日本経済のためになることを望んでいます。
このような社会及びクライアントとの契約を守るためには、常に社会環境の変化に対応できる監査法人でなければならないと考えています。

当社は、クライアントの経営者との徹底したコミュニケーションを大変重視しております。このことがクライアントの経営に関する理解を深め、無駄のない効率的な会計監査を進めることに繋がってまいります。当社の会計監査は、クライアントとのコミュニケーションによって、監査時間を集中すべきポイントの絞込みをすることが重要であると考えております。

これは、クライアントに対しても当社にとっても有益な結果を生むものであると信じています。
昨今、監査環境は著しく変化しており、監査業務の作業量は膨大に増加しています。それが原因かどうかわかりませんが、監査業界で働く公認会計士は40%程度にまで激減しています。当社にとって監査業務は重要な仕事ですが、人生は仕事だけのためのものでなく、家庭を大事にし、趣味を持ち、余暇を楽しむことができる環境にあることが重要であると信じています。このような考えが、無駄のない効率的な会計監査業務を行うという考えに繋がっているところであります。
その結果、無駄なコストをかけず、また、無駄な会計監査の時間を費やすことを防止することになり、クライアントにとっても当社の構成員にとっても有益な結果がもたらされることになると考えています。

SDGsの大きな17の目標に関連して長期的成長が見込まれる企業へのESG投資判断も重要になっています。環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)のなかでも当社の提供するサービス業務では、業績悪化に直結するような不祥事の回避、リスク管理のための情報開示や法令遵守、さらには、資本効率に対する意識の高さなどの関連で考えることができます。
このようにESGを通じたSDGsへの貢献は、当社がなすべき社会的な役割の一つであると認識しております。

理事長

三浦 昭彦

経営理念

  • 01

    監査品質を重視した
    会計監査を継続的に
    実践する姿勢の維持

    クライアントのステークホルダーの皆様方に、当社が監査を行う開示書類は信頼性があると評価していただくために、私たちは監査品質マネジメントを継続的に実践して、常に改善を図っています。

  • 02

    社会環境変化に対応した
    会計監査の実施

    IT技術の進歩は著しく、企業を取り巻く環境は日々刻々と変化しています。ブロックチェーン技術を基盤とした新しい経済概念であるWeb3.0の広がり、消費者や労働者がメタバース空間上のアバターとして活動を行うなど生活・労働スタイルの変化、さらにはこのような新しい経済活動や経済秩序の変化に対する規制強化が加速する動きも見られます。
    将来において、専門的な見解の問合せや専門家の活用等の局面において、パソコン上でAIを活用したアバターが回答するという時代が来るかもしれません。
    このように、当社では会計監査においても社会環境の変化を敏感に感じ取り、その変化に適切に対応することが重要であると考えております。そして、このような姿勢こそが高い品質を保持した会計監査につながるものだと信じています。

  • 03

    クライアントの
    経営環境理解と経営者との
    対話を重視した監査

    私たちは、監査品質を重視しつつ効率的な無駄のない監査を行うためには、クライアントの置かれている経済環境や経営環境を十分に理解しつつ、その上で経営者をはじめとする財務諸表作成過程に関与する方々とのコミュニケーションを徹底して行うことが近道だと考えています。
    このため、私たちは監査チームの社内コミュニケーションだけでなく、クライアントとのコミュニケーションを重視しています。